キャンプ 虫対策

キャンプ・アウトドアでの虫対策予防の基本

2021年6月24日

蚊取線香

管理人hiro(@DoorLoves)です。

キャンプやアウトドアでの活動での虫対策の基本をご紹介します。
虫が嫌いな方にとっても有効な虫全般に対する対策として役立つはずです。
気候の良い時期は、自然の多い場所であるキャンプ場やアウトドア活動においては
人に害をなす虫たちに出会う機会がとても増えます。

キャンプやアウトドア活動で出会ってしまう害や不快感を与える虫については
以下の記事を参照してください。

こんな方におすすめ

  • キャンプやアウトドア活動での虫対策を知りたい方
  • 虫の対策の基本を知りたい方
  • 虫嫌いな方
  • 虫嫌いな家族・交際相手をお持ちの方
  • 虫の対策にお悩みの方
  • 虫で困っている方

 

目次

キャンプやアウトドア活動での虫対策の基本

ポイント

  • ガードする
  • 寄せ付けない
  • 近づかない
  • 刺激しない
  • 触らない
  • 注意する

基本的な虫対策のための行動は上記のポイントです。
基本の行動が出来れば、被害を受けることを最小限にすることが出来ます。
虫対策をしっかりとしてキャンプやアウトドア活動を楽しみましょう!

虫対策予防の基本をポイントごとに解説

ポイントごとに対策方法を見ていきましょう。

虫をガードする

甲冑

画像は冗談ですが、完璧に肌を出さないというところは素晴らしい。

実はシンプルで一番重要なのが虫をガードすることです。
当たり前のことではあるのですが、
害をなす虫に対して、一番の有効手段は、
害をなされる肌の露出を抑えることです。

吸血する虫が、獲物を探すためには何を利用しているか知っていますでしょうか?
答えは、以下に挙げた項目です。

吸血害虫の獲物探索方法(主に蚊)

  • 二酸化炭素
  • 臭い

主に蚊における研究結果からの出典です。
他の吸血害虫においてもあまり差はないかと思います。

認識する順番は
1、二酸化炭素
2、臭い
3、熱
4、色

一番遠くから獲物を認識するのは、二酸化炭素だそうです。
二酸化炭素の放出によるわずかな濃度差を認識して近づいてきます。
人に害や不快感を与える虫に関しての記事に乗せた、
ヒトスジシマカを研究した結果によると、
無風の状態で10mぐらいの範囲の二酸化炭素濃度の差を認識するそうです。

そのあとに臭い(乳酸・2-メチルフェノール・オクタノール)を認識、
そのあとに、熱や色を認識して襲ってくるそうです。

これにより、吸血されやすい人の特徴が出てきます。
簡単に、刺されやすい特徴を挙げておきます。
二酸化炭素を多く排出する。
飲酒や運動後などがそれにあたります。

臭いに関しては、血液型により臭いの分泌の強弱があり、
O型の血液の人が他の血液型の人より狙われやすいです。

体温の高めの人がより狙われやすいです。
最後に色。黒色がひきつける力が強いようです。
色度が濃い色ほど誘因するようです。

少し別の話ですが、足の臭いを好むようで、
足の臭いの強いほうにひきつけられるそうです。

この様な要因で近づいてきた吸血害虫を服装でガードしましょう!

ガードのポイント

  • 肌の露出は極力抑える
  • ひざ下をなるべく隠す
  • 首筋も盲点

何度も出てきていますが、
やはり、肌の露出を極力抑えることが一番の有効策です。

肌が出ていない部分は虫たちは害をなせません。
とは言いつつ、真夏の暑い時期に
長袖・長ズボン・靴下に、スニーカー・・・
ちょっと辛いですよね。
管理人は相当暑がりです。
真夏にその格好をして楽しめって言われても、厳しいものがあります。

そこで有用なのが、夏用レギンスに短パンの組み合わせです。
最近では、体感温度を下げ、紫外線をカットしてくれる優れものの製品が売られています。
他にも、長袖の着用がなかなか辛い時にも、
半そでにアームカバーなどを併用すると、
涼しく快適に虫たちをガードすることが出来ます。

また、足の甲から先も臭いを発しやすく、
虫たちを寄せ付ける要因になります。
なるべく靴下などでガードをしてサンダル等を履くなどの対策をするとベストです。
清潔に保つことで虫たちが近づいてくることを抑えることが出来るので、
アルコール除菌ウェットシートなどで清潔に保ってみてください。

虫を寄せ付けない

虫よけスプレー

副題と画像でもうお分かりですよね。
いわゆる虫よけスプレーや蚊取線香の類にて虫たちを寄せ付けないようにすることです。

虫除けスプレーなどの虫除け剤の仕組みって意外と知られていないのではないかと思います。
知ってらっしゃいますでしょうか?

医薬品類にて国内で承認されているものは2種あります。

  • ディート
  • イカリジン

ディートとイカリジンの効果・仕組みに主だった違いはありません。
どちらも、対象となる虫の忌避効果です。
忌避効果の仕組みは、先にお話ししました、
吸血害虫の獲物探索方法をかく乱することで吸血行動を阻止します。
吸血害虫がディート・イカリジンが塗布された皮膚には、
近づかない、または、着いたとしても異常を感じて
吸血行動を行わない効果
を利用しています。

ディートとイカリジンに関して詳しくは以下の記事をご覧ください。

効果は、塗布された場所しか効果を表さないことに注意が必要です。
また、時間経過により効果が薄まっていきます。
水や汗に弱い点にも気を付けながら、
効果を持続させて正しく使いましょう!

ディートとイカリジンを主成分にしたスプレータイプの虫除け

ディートとイカリジンを主成分としたスプレー以外のタイプの虫除け

他にも、天然成分を使用したものもあります。
こちらは、敏感肌の方や、小さなお子様などや
虫よけスプレーの臭いが苦手な方にお勧め
です。
医薬品類よりも効果は劣ってしまうこともありますが、
使用制限などもなく、ハッカなどを使用するため、
香りにもリラックス効果があります。

蚊取線香も虫を寄せ付けないことにとても有効です。
しかし、アウトドアにおいては普段使う蚊取線香ではパワー不足を感じます。
アウトドアでは、屋外の野良作業や林業などで使われてきた強い効果のあるものがおすすめです。
最近ではキャンプにおいて虫除けに広く使われるようになっています。

使用のポイントは、サイトの四隅とリビング近くに設置すると寄せにくくなります。

虫に近づかない

近づくと危ないタイプの虫は以下の2タイプの虫たちです。
自身や、巣を守るために攻撃するタイプのハチ類や、
毒針毛をもつタイプのドクガの仲間です。

ハチ類は必要以上に怖がる必要はありません。
刺激(触れたり、はたいたり、追いかけたり、巣に近づいたり)を与えなければ
攻撃されることはほぼありません。

身の回りを飛ばれても慌てずにやり過ごしましょう。
慌てて動き回ったりすると攻撃されたと勘違いされてしまいます。

一つ注意しておきたいことがあります。
スズメバチ類の巣はわかりにくい場所に設営されていることが多いことです。
木の洞(うろ)(空洞になっている部分)や、土の中(枯葉などの堆積物の下の空洞)など、
一見変哲もない場所にとても大きな巣が設営されている場合があります。
この場合、よく観察しないと気付けないことが多いので、
スズメバチ類を見かけたときは注意しておきましょう。

もう一つは、ドクガの仲間です。
ドクガの仲間は幼虫と成虫ともに毒針毛を持ちます。
毒針毛は、かゆみや腫れを引き起こします。
また毒針毛は、直接触るだけではなく、風によって運ばれることがあるため
ドクガを見つけた場合には近づいたりしないことが重要です。

また、正体が良くわからない虫も必要以上に怖がる必要はありませんが、
なるべく近づかないようにすることが虫から害を受けないための対策です。

虫を刺激しない

吸血のために寄って来る虫たち以外のすべての虫に有効な手段です。
害をなす虫たちですが、身を守るためであったり、狩りの間違いの偶然であったりして害をなしてしまうことが多いです。
そのため不用意な刺激を与えなければ害をなすことはあまりありません。

虫に触らない

毒体液タイプ、体液ガスタイプ、咬毒タイプ、口吻タイプ、毒棘タイプなどが当てはまります。
基本的には触らなければ害になることがないタイプの虫たちです。

年を取ると、虫が苦手になってきます(笑
管理人自身がそうです。
昔は手のひら大のクモも普通に触ることが出来ました。
今では、小さなハエトリグモやそれ以上に小さなクモ類しかクモは触れません。
直感で危なさそうな虫(咬まれそうとか、刺されそうとか、不潔とか、痛そうとか、グロテスクなど)
という虫や生き物に触れなくなりました。
生物系が好きで大学もその方面に進んだ管理人でさえその状態です。
一般的な方ではもっと虫や生き物に危険意識や恐怖感、避けたい気持ちが芽生えているかと思います。

大人はその感覚を大事にして頂いて、虫を避けて触ったりしないことで
虫から受ける害の多くを防ぐことが出来ると思います。

問題は、小さな子供さんです。
知識もなく、経験もなく、興味・好奇心で危険な虫も触ってしまうことがあります。
知らない虫は手で触らないことと、
危険な虫に関しては教えておくこと、
なるべく目を離さないことを徹底
しましょう。

咬毒タイプのムカデに関してワンポイントアドバイスです。
昼間は物の影や落葉の下などで大人しくしていますが、
夜間に獲物を探しうろつきます。
そして、夜間のうちにテントの外に置いてある靴の中に入ることがあります。
気付かずに履いてしまい咬まれるということがムカデの被害に関しては多いそうです。
夜間に靴を外に放置しない、朝履く時には中を確認することで防ぐことが出来ます。
一つの行動で防ぐことが出来るので習慣付けましょう。

注意する

注意することは、2点です。
自身や同行者・家族・子供の行動と、周囲の状況です。

自身や同行者など大人の場合は特にそこまで注視する必要はないかもしれません。
ただ、自身がいる場所や虫に対する接し方(前述した虫に勘違いされる行動)をとらないようにする必要があります。
その他、危険な虫のテリトリーではないかの確認は注意していただきたいです。
スズメバチの威嚇行動(アゴをカチカチ鳴らす)や、偵察(ホバリングしている)などがないか、
周りの木や、テントを設営する場所の近くに危険な虫がいないかなどの確認をしましょう。

また、家族連れで子供さん(特に怖さを知らない小さなお子さん)がいる場合には、
子供さんの行動には注意
したいところです。

家のるーちゃんがそんな年頃で、
知らない・怖さがない・大胆な行動が随所に見られます。
(高い所に登ったり、危ないものを触ってしまったり・・・etc)
そうは言っても、比較的慎重派のようなのであまり無茶はしなく、
怖いものは怖い、未知なるものは不安なモノとして意思表示するので安心していますが、
それでも不用意に触って危ない虫には知識のなさから無防備です。
(一見危なくなさそうなガスを発生させるホソクビゴミムシなどは無邪気に触ってしまいそう)

子供の行動は、大人には予想がつかないことが多々あります。
大人の感覚での「そんなことはしないだろう」という想定は捨てて注意を払ってあげてください。

まとめ

自然の多い場所に遊びに行くことは、
虫たちや動物たちのテリトリーに入り、
使わせてもらっている感覚で過ごせれば良いかと思います。

お邪魔させてもらっているのだから、
驚かせたりしないことが重要だと考えます。

片っ端から退治するなんてことはしないでくださいね・・・

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hiro

サイト運営者、hiroです。 アウトドア・フィッシング・DIYを中心に有益な情報を発信したいと思っています。キャンプは子供の頃から経験しています。本格的に始めたのは15年前程。経験などを織り交ぜていければと思っています。 生物系大学卒業で、本業は保険系システムエンジニアです。 詳しくはAboutをご覧下さい。

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